#179:シーズン1最終話

今日は第一志望の会社の最終面接があった。以前から私が言及している憧れの会社だ。面接に向けて自己分析や企業研究はしっかりしたつもりではあったが、社長や役員の方がいる中で自分のことを洗いざらい話すのはとても緊張する。こんなに緊張したのはアントワープでの面接以来だ。緊張は想像以上のパフォーマンスを出させてくれることもあるが、やる気を空回りさせることもある暴れ馬だ。それを乗りこなせるかは分からない。私はそのような修羅場を多く潜り抜けてきた方ではないから。

前日に東京で緊急事態宣言が発令されることが決まったので急遽ヴァーチャルでの面接に変更になった。つまり、社員の方々とは実際に会うことなく内定が決まるということ。私はこの時点で少し動揺して半分ダメかなという気持ちだった。しかし、前代未聞の状況下での就活だし、最後まで何があるかは分からない。多少なりとも希望の光が見えるのであればそれを全力で掴みにいかなければ光を遮る雲は一生晴れることはない。

正直なところ、面接で何を話したのか詳しく書こうとしたけど思い出せない。とにかく私の熱意を伝えることだけ意識した。この前の面接の振り返りでもっと冷静になろうとか書いたりしたけどそんな器用に自分を偽ることは出来なかった。ただ、面接の終盤に差し掛かるにつれて少しだけ手応えはあった。様々な質問を投げかけられたが、それほど悩まずに素直に自分の想いを伝えられた。約1時間の面接が終わり放心状態だった。

やり切った……。緊張の暴れ馬は幸いにも私に味方してくれた。数時間後、メールで内定通知を頂いた。

プログラミングを本格的に学習し初めて今日で179日目、約6ヶ月、半年だ。これを他人が見て長いと思うか短いと思うかは知ったことではない。しかし、私にとっては本当にあっという間であった。途中でどうしても解決できないエラーがあって自力で解決することに拘ったせいで3日費やしたことや、リファクタリングを舐めていて想定外にコードを修正したことなどは良い思い出だ。

私が効率よく就職のことだけ考えてプランを立てていればこの半分の期間で就職を決めることができたかもしれない。しかし、そこは私の希望する会社ではなかったと思う。なんだかんだ遠回りはしたけど、最近になってそれらの知識がパズルのように嵌っていくのを感じる。あの学習は無駄ではなかった、寧ろ、ブーストのように技術の習得を助けてくれる。

内定が決まったといってもこれはあくまで通過点だ。私がプログラミングを通じて実現したいことは山ほどあるし、それらを実現するためには膨大なナレッジを要求される。CTOの方に今後の展望や使用技術のことも聞いたし今夜から早速実践してみよう。

良い服を作るためにはそれを叶える技術が必要であった。自分の身の回りにあるリソースから技術を抽出し、それらを総動員して誰にも真似できない服を作ってきた自負はある。システム開発も似たようなもので技術を習得すればするほど想像もつかないような面白いことができると確信している。また、人生が面白くなってきた。

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